びぃあらいぶ
電話番号

施行者の責任

2021.05.15 掲載

 コロナで気を抜くことができません。広島県も「政府の緊急事態宣言」に指定されて、いよいよ水際に迫って来ました。有効な対策の一つとして「PCR検査」があります。我が国がこの検査体制を拡充させないのは、世界中から不思議がられているところです。しかし広島県はこの体制を充実させ検査が容易に受けられるようになって、とても喜んでいたところです。しかし昨日の報道では、どうやらパンク状態になった様で、「しばらく停止する」という事態になりました。こちらも世界中から驚かれているくらいに少ないワクチンの接種においても、同じような状況が生まれています。どちらの施行者もこのような状況を想像してこなかったのでしょうか。だとすれば、「あまりにも無責任」と言わざるをえません。
 明治時代の日露戦争において、総理大臣の伊藤博文は開戦と同時に金子堅太郎を「終戦後の特使」としてアメリカに派遣したそうです。当時の我が国が、大国ロシアと長く戦える国力がないことをよく理解していたからです。この例を見るように、賢明な施行者は、事を始める前に終わり方までを十分考えて臨むものです。それが全くできなかった第二次世界大戦時の政府及軍部が、どのような惨事を国民にもたらせたかは広く経験している所です。
 施行者と私が呼んでいる人達には、「権力(指示)と資金」が与えられています。その指示に国民は従わざるを得ません。それだけに施行者は、その責任の重みをよく理解して行使しなければなりません。PCR検査が一日も早く受けられるようになることを願っています。               
                                       理事長  竹内 公昭


前のページに戻る

© 2020 びぃあらいぶ