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「カメの遠足」を知っていますか

2021.07.08 掲載

 最近立て続けに「カメの遠足」という曲を生で聞きました。最初は作秋の「びいあらいぶ」の音楽会の時、2回目は先日開かれた「ロバの耳(保護者会)」の総会時です。どちらも理事の大深さんがギターの弾き語りをされました。カメは、「ウサギとカメ」の話でも、「カメは万年、鶴は千年」の諺でもよく知られてる動物です。最近、同名の絵本も買いました。内容は曲の歌詞と少し違っていますが、「ゆっくり行こう」というテーマは全く同じです。
 現代の風潮は、他人(事業所)より少しでも早いことが尊ばれます。しかしよく考えてみれば、本当に急がなければいけない事は、それ程あるものではありません。時間はかかっても「完成さえすれば構わない」という内容が殆どではないでしょうか。かえって、「急いでいたら見失うもの」に気付くという体験は誰にでもあるはずです。自動車では見過ごすものに、自転車や歩きでは気付かされます。新幹線では見過ごしてしまう風景を、鈍行列車では目にすることができます。
 人間の暮らしの中で、「本当に必要な物」はそれ程多くはありません。大企業によって煽り立てられた「欲望」を満たすために、本当に必要でない物が身の回りに溢れてはいませんか。以前、テレビのCMで、「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」というものがありました。「カメの遠足」を聴いて、改めて「急がない生き方」に想いをはせました。もう一つ「だから雨ふり」という曲もありましたが、それはいつかの機会にお話ししましょう。
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